​東京藝術大学、武蔵野美術大学を招待した、3大学による博士だらけの合同シンポジウム

「美大と博士課程-作品と言葉-」

シンポジウム

FACEBOOKイベントページからも本イベントの詳細をご確認頂けます。
 

-シンポジウム開催によせて-

美大の博士後期課程(博士課程)は、未だ世間での認知が広いとは言えない。美大博士課程の大きな特徴は、作品制作に加え長大な博士論文の執筆をする点にある。いわば、作品制作するアーティストとしての立場に加え、作品を言語化し文脈化する批評家的視座をも合わせ持つことが要求される。

 昨今の現代美術では、作家には作品のコンセプトや作品の背景にある文脈を言葉で説明する能力が求められている。美大博士課程は、博士論文を執筆することを通して、非言語的な能力(芸術的な感性)だけでなく、そのような言語的能力(論理的思考・言語的に説明する能力)を磨き、両方の能力を兼ね備えた人材を育成する場であると言える。

シンポジウムでは、未だ存在があまり認知されていない、国際色豊かな美大博士を紹介すると共に、現代の美術家に必要とされている言語的能力についても掘り下げて議論していきたい。

 今回のシンポジウム「美大と博士課程−作品と言葉−」は、韓国文化院で現在開催中の多摩美術大学博士課程展「Challenge Art in Japan 2017 #TAMABI_HAKASE」の関連イベントとして、多摩美術大学だけでなく東京藝術大学や武蔵野美術大学から現役博士課程の学生をお招きして、トークセッションを行なう。(登壇者のプロフィールについては、以下の登壇者一覧をご参照頂きたい)

 美大博士に興味がある方はもちろん、「現代美術家はどのように言葉を扱うべきか」という問題に関心がある方々にも、ぜひご参加頂ければ幸いである。

(企画・コーディネーター 板垣達之)

シンポジウム聴講者の皆様への当日配布資料を、PDFで閲覧頂けます。

​▶当日配布資料のダウンロード

議論は白熱し、シンポジウムは60分の延長を以って無事終了いたしました。この度ご足労、ご聴講頂きました来場者及び登壇者の皆様に、心より感謝申し上げます。有り難うございました。

 

2017年 11月25日 多摩美術大学大学院博士後期課程 CAJ企画班一同

 

-日時-

11月25日(土) 14:00~15:30

-場所-

韓国文化院ギャラリーMI
(〒160-0004 東京都新宿区四谷4-4-10)

▶googleMAPで確認する

​シンポジウムに関するお問い合わせフォームを設置しました。

議論に関する提案・ご質問・研究のお知らせ等、上記フォームよりお気軽にお問い合わせください。

21日まで、武蔵野美術大学鷹の台キャンパスにて、平成29年度卒業制作展が実施されます。 シンポジウムに登壇された、武蔵野美術大学大学院博士後期課程作品制作領域2年生の松下沙織さん(http://matsushitasaori.com/  )は、自主的に2号館5階503アトリエにて、作品を展示します。

 

平成29年度卒業制作展の期間と並行しておりますが、公式主宰ではなく、あくまで自主展示になりますことをご承知おき下さい。 日程は下記の通り。

1.18(木) ~ 1.21(日) 9:00-17:00 武蔵野美術大学鷹の台キャンパス 東京都小平市小川町 1-736 2号館5階 503アトリエ

​かん    みか

  • 菅実花

​日本 (JAPAN)

シンポジウム登壇者一覧 (所属別・五十音順)

―東京藝術大学(Tokyo University of the Arts)―
博士課程創立:昭和52年 (1977)

菅 実花 (先端芸術表現専攻博士後期課程 在籍)mikakan.com/

 

-主な学歴-

2013 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻 卒業

2014 シュトゥットガルト美術アカデミー 在外研修

2016 東京藝術学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程 修了 (修士)

-主な個展-

2016 「The Future Mother」(慶応義塾大学日吉キャンパス来往舎、神奈川)
2017 「黄金町バザール2017 – Double Façade 他者と出会うための複数の方法」(2017、黄金町Site-Aギャラリー、神奈川)

-主な受賞歴-

2014 吉野石膏美術振興財団在外研修員

2016 日本文化藝術財団 奨学生

-研究テーマ-

SFなどの創作物において表象されてきた、サイボーグやアンドロイドなどの人工的身体や人工生命に関心を抱いている。主なリサーチ対象は主に19世紀から今日に至るまでの表象文化の系譜と、既に実現されている、あるいは今日実現されつつあるテクノロジーである。ヒューマノイドロボットや高度生殖医療などの技術的進歩によって変遷しつつある、新たな身体観や生殖の在り方を作品のテーマとし、人形・写真・映像などのメディアを用いて、「未来の母」の姿を描く試みに近年取り組んでいる。

​オランダ (Netherlands)

Vincent Ruijters (先端芸術表現専攻博士後期課程 在籍): vincentruijters.com/

 

-主な学歴-

2011 ユトレヒト美術大学大学院 Design for Digital Cultures 専攻 修士課程 修了(修士)

2017 多摩美術大学院デザイン専攻メディア芸術研究領域              修士課程 修了(修士)
現在  東京藝術大学大学院美術研究科 美術専攻 先端芸術表現研究領域 博士後期課程 在籍

-主な個展-

2014 Bokusaiga: Expressing Japan(アトリエ228、ハーグ)

-主な受賞-

1999 North Sea Jazz Festival Art Competition   1等賞
2004 Kunstbende 2004選考会2等賞EXPO部門
2011[欧州連合]International Portico Students’ Challenge 1等賞
2012[欧州連合]Charlemagne Youth Prize      国家賞
2014[欧州連合]Heritage In Motion Awards       入選
2013 プリンスベルンハルトカルチャーファンド賞 受賞
2015 日本政府(文部科学省)奨学金(修士課程)   受賞
2017 日本政府(文部科学省)奨学金(博士課程)   受賞

-論文等-

1.Master Thesis (修士学位論文)

Haptic Wind Art
using exclusively the sensation of wind as a significant means of expression within an artwork (2017)

​ ヴィンセント     ライタス

  • Vincent Ruijters

武蔵野美術大学(Musashino Art University)

―博士課程創立:平成16年 (2004)―

​日本 (JAPAN)

  はなさき  ゆり

花崎結梨 (武蔵野美術⼤学⼤学院博⼠後期課程 作品制作研究領域 在籍)

 

-主な学歴-

2014 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業

2017 武蔵野美術大学大学院 修士課程 修了 (修士)

現在  武蔵野美術大学大学院後期博士課程作品研究科1年在籍

パステル画、パフォーマンス、インスタレーションなどが主な作品形態。

論文テーマ:レヴィナスの「顔」から考察するバンクシー

​日本 (JAPAN)

  • 松下沙織

松下沙織 (武蔵野美術⼤学⼤学院博⼠後期課程 作品制作研究領域 在籍)matsushitasaori.com/

 

-主な学歴-

2016 武蔵野美術⼤学⼤学院修⼠課程 彫刻コース 修了
現在   武蔵野美術⼤学⼤学院博⼠後期課程 作品制作研究領域 在籍

-主な展示-

2014 TAGBOAT ART FES 2014(東京都港区)
2014 理化学研究所展⽰プロジェクト2014(神奈川県横浜市)
2014 3331千代⽥芸術祭2014 3331アンデパンダン展(東京都千代⽥区)
2014 アートプログラム⻘梅2014四⼤学学⽣展「想いを紡ぐ街」(東京都⻘梅市)
2015 武蔵野美術⼤学課外センター有志展「⼤学と社会のあいだ」(東京都⼩平市)
2015 武蔵野美術⼤学彫刻学科研究室・府中市美術館共催企画展⽰「彫刻と対話法」(東京都府中市)
2016 平成27年度 武蔵野美術⼤学卒業・修了制作展(東京都⼩平市)
2016 東京五美術⼤学 連合卒業・修了制作展(東京都港区)

-現在の研究テーマ-

論⽂の題⽬: ブランクーシの彫刻に関する研究

制作のテーマ: 施釉陶器の彫刻、「聖なる」とは何か

​ まつした  さおり

  • 板垣 達之

多摩美術大学 (Tama Art University)(主宰)

博士課程創立:平成13年 (2001)

 

 

板垣 達之 (多摩美術大学博士後期課程 理論領域 在籍)

 

司会・コーディネーター。

-主な学歴-
早稲田大学第一文学部美術史学科卒
多摩美術大学大学院 修士課程芸術学専攻 修了 (修士)
現在 多摩美術大学大学院博士後期課程  在籍


-現在の研究テーマ-

「日本戦後ポップ・アート史」
ポップ・アートの日本における受容。その後、現在に至るまでの日本のポップ・アートの独自の発展について研究。

-論文等-

1.修士学位論文 (Master Thesis)

「アンディ・ウォーホルにおける"machine-like"の意味/Andy Warhol as a “machine-like” artist」(2014) ▶機関リポジトリ

梶谷 令 (多摩美術大学博士後期課程 作品制作領域 在籍)ryokajitani.com/

 

-主な学歴-

2016 多摩美術大学大学院 修士課程 修了(修士)

2016 多摩美術大学大学院 博士後期課程  入学
現在  同大学 博士後期課程 在籍

-主な個展-

2017 「梶谷令 個展」第1回ギャルリー志門University Selection企画 Vol. 2 多摩美術大学大学院 (ギャルリー志門及び、多摩美術大学校友会 助成による)

-主な受賞-

2014 第5回「ドローイングとは何か」展  入選
2016 第93回春陽展            入選

2016 ArtBridge FAIR vol.1         入選・審査員賞(熊田泰章 氏推薦)
2017 Ιαπωνικό Αφιέρωμα – Όψεις της Σύγχρονης Ιαπωνικής Χαρακτικής – Κύπρος 2017 (Views on contemporary Japanese Printmaking - Cyprus 2017)
2017 第10回高知国際版画トリエンナーレ展  入選
2017 平成29年度 多摩美術大学校友会奨学生 受賞
2017 SHIBUYA AWARDS 2017 in 第9回 渋谷芸術祭    入選
2017 一般財団法人守谷育英会第25回修学奨励金 奨励賞 受賞

2017 FACE2018 損保ジャパン日本興亜美術賞      入選

-論文等-

1.紀要論文 (Departmental Bulletin Paper)

「展示空間における作者・鑑賞者の相関と分類に関する試論的考察―ハイデッガー著『芸術作品の根源』に基づく存在論解釈学を手掛かりとして―

Tentative Assumption about The Artist-Viewer Relationship and its Classification at Exhibition Space - Based on Heidegger's “Der Ursprung des Kunstwerkes” Existence Interpretation as the Clue -」(2016) ▶機関リポジトリ

​ いたがき    たつゆき

​ かじたに   りょう

​日本 (JAPAN)

​日本 (JAPAN)

​日本 (JAPAN)

岸 かれん (多摩美術大学博士後期課程 作品制作領域 在籍)

 

-主な学歴-

2013   多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻 卒業

2015   多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻 修了 (修士)

2015   多摩美術大学大学院美術研究科博士後期課程             入学

-主な個展・展示歴-

2011   Rainbow in the Clouds, Eve Gallery,韓国 ソウル

2012   Kishi Karen 1st Solo Exhibition, Jangcheon Art Center,韓国 ソウル

2012   Personal Space展, ギャラリー工房親,   東京

2014   岸かれん展, ANOTHER FUNCTION,      東京

2015   80周年記念博士展、多摩美術大学

2016   本江邦夫プロジェクト展の軌跡展, ANOTHER FUNCTION, 東京

-研究テーマ-

「自作論に基づく絵画の物質性」

  • 岸かれん

​きし     かれん

​大韓民国 (South Korea)

JANG Bitna (多摩美術大学博士後期課程 作品制作領域 在籍)

 

-主な学歴-
2012 韓国 建国⼤学デザイン造形学部⼯芸専攻卒業
2017 ⽇本 多摩美術⼤学⼤学院美術研究科博⼠前期過程⼯芸専攻修了
2017 ⽇本 多摩美術⼤学⼤学院美術研究科博⼠後期過程 ⼊学(在籍中)

-主な個展・展示歴-

2012 「2011 年度 建国⼤学⼯芸学科卒業制作展」
2015 「アジア現代陶芸展出品」
2016 「アジア現代陶芸展出品」
2017 「2016 年度 多摩美術⼤学⼤学院修了制作展」
2017 「TAMAVIVANTⅡ2017 ポガティブ展」

-研究テーマ-

論文題目:「⽬に⾒えないエネルギーを陶によって表現することー⽊から感じるエネルギーに基づいて、美術表現における⼟を焼くことについて考えるー」

-制作テーマ-

「⽊と⽣殖器の共通する⽣命のかたち」

  ジャン    ビンナ

 

© 2010 #TAMABI HAKASE